18日朝、朝鮮中央テレビが報じた、新型コロナウイルス対策の重要会議。

金正恩(キム・ジョンウン)総書記が出席するその様子には、明らかな異変があった。

発言をする金総書記だけでなく、周りの出席者のほとんどがノーマスクで臨んでいた。

17日に放送された会議の様子では、金総書記と2メートル以上の間隔が離れていても、金総書記以外は、全員マスク姿だった。

それが一転、18日の会議でテーブルを囲む出席者は、1人を除いてノーマスク。

しばらくすると、唯一マスクをしていた幹部も、なぜかマスクを外していた。

1日の発熱者の数が、16日の発表のおよそ39万人から減少しつつあることなどから、事態が落ち着きつつあることを印象づける狙いとみられる。

一方で、金総書記は、会議の中で、危機対応能力の未熟さがあったなどと、幹部を批判した。

体制の引き締めを図りつつも、海外からのワクチン提供を拒んでいるという、北朝鮮。

ここに来て、盛んに紹介されているのは、発熱などの症状が出た場合の対処法。

笑みを浮かべ、アナウンサーが伝えたのは、家庭用の医薬品などを使った治療方法。

発熱には、解熱用の錠剤。
関節痛や頭痛には、座薬を使うのがよいと紹介した。

さらには、漢方や強壮剤も有効だとしている。

北朝鮮では、17日午後6時までの1日で、感染が疑われる発熱者が、新たに23万人以上も確認されている。

事態を楽観できる状況にはない。

https://www.fnn.jp/articles/CX/362080