今年3月、静岡県東部に住む70代の男性から約1200万円をだまし取ったとして、カメルーン国籍の男が逮捕されました。警察はいわゆる「ロマンス詐欺」とみて調べを進めています。

詐欺と窃盗の容疑で逮捕されたのは、カメルーン国籍で自称・大阪府在住の男性会社員(30)です。

警察によりますと男は、共犯者とともに今年3月上旬から下旬にかけ、静岡県東部の70代の男性に、複数回にわたって現金を振り込ませ、合わせて約1200万円をだまし取った疑いがもたれています。

警察は、男の認否を明らかにしていません。

男は男性をだます際、外国の女性軍人になりすまし、SNSで連絡先を交換していました。

その後、携帯メールでやり取りを続け「自由になって日本に遊びに行く」などと男性の恋愛感情に付け込み、退役給付金の受給手続き費用などと偽って、指定した預金口座に現金を振り込ませたとみられています。

今年3月下旬、男性が金融機関で「外国人女性を援助するために定期預金を解約したい」と相談したことから、金融機関の職員が不審に思い、警察に通報して被害が発覚しました。

男は21日午前3時過ぎ、帰国したところを東京国際空港で逮捕され、警察は男に余罪があるか調べるとともに、共犯者の特定を進めています。

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