https://s1.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20220526&t=2&i=1600324502&w=200&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=LYNXNPEI4P032
 ロシアのウクライナ侵攻を受けて西側企業がロシア撤退を進める中、約20年前に生産が終了したソ連時代のクラシックカーブランド「モスクヴィッチ」の復活計画が進んでいる。モスクワで21日撮影(2022年 ロイター/SHAMIL ZHUMATOV)

[25日 ロイター] - ロシアのウクライナ侵攻を受けて西側企業がロシア撤退を進める中、約20年前に生産が終了したソ連時代のクラシックカーブランド「モスクヴィッチ」の復活計画が進んでいる。

モスクワのソビャニン市長は、仏ルノーの撤退発表後、モスクヴィッチの元モスクワ工場を国有化し、「モスクワ人」を意味するクラシックカーのリバイバルを打ち出した。

ただ、同国ではこの計画を歓迎する声ばかりだけでなく、政治的な動機があるとの考えから懐疑的に見る人もいる。モスクワ在住の男性は「モスクヴィッチ復活はポピュリスト(大衆主義者)の決定だ」と指摘した。

同ブランドのファンらも、多くの人に愛されたモスクヴィッチは過去にとどまるべきだと語る。ある男性は「触れるべきではない。もう死んだのだから」とし、モスクワ工場の労働者が何年も給与をもらえず、何千人もが職を失った過去に言及した。

その上で「工場は取り壊され、博物館もない。そして今、復活計画を立てている」とし、「私には神への冒涜(ぼうとく)のように思える」と話した。

https://jp.reuters.com/article/russia-autos-moskvich-idJPKCN2NC06B