婚活は、いわずと知れた、それまでお互いのことを全く知らなかった男女の出会いです。お互いのプロフィルの情報(写真、年齢、年収、職業、趣味など)を見て、「この人ならお会いしてみたい」と思った人に申し込んだり、申し込まれたりして、マッチングすれば成立します。そのため、お会いしたときに、相手にどんな印象を与えるかで、その後の交際の明暗が分かれます。

「交際に入っても、そこから先がどうもうまくいかない」というのはよく聞く話ですが、なぜうまくいかないのか。うまくいかない人というのは、会話の仕方や話題選びが間違っているのです。今回は、お見合いやお付き合いでどんな話をしたらよいのかを、一緒に考えていきましょう。

“お見合い指導教官”が降臨
 先日、山本よしみさん(36歳、仮名)がお見合いをしました。よしみさんはそれまで、飲み会のような合コンには参加したことがありましたが、1対1のお見合いは初めて。ドキドキしながら臨みました。お相手は、都内のメーカーに勤務する藤田たかしさん(41歳、同)でした。お見合いを終えたよしみさんが、連絡を入れてきました。

「悪い印象はなかったのですが、私が、お見合いが初めてだと伝えたからでしょうか。終始、『お見合いとはこういうもの』『結婚相談所はこんな所』という解説をしてくださり、藤田さんの趣味とかお人柄がいま一つ分かりませんでした」

 藤田さんはもう4年近く、お見合い婚活を続けているようでした。そして、こんなことをおっしゃったようです。

「申し込みを20件かけても、受諾されるのは1件くらい。辞退の返事はがっかりしますが、何の返事もせずにスルーする人もいるんですよ。そういう人たちには、もっとがっかりしますね。結婚相談所には、登録をしていてもやる気のない人が一定数います」

 申し込みをかけたときに受けてもらえる確率というのは、その人の年齢や条件によって変わってきます。見た目もすてきで、年収も高く、社会的に信用の高い職業に就いている男性の場合は、受諾率が上がります。そうでなければ、下がります。

 また、返事をせずにスルーするのは、そのお相手に興味が持てなかったからというのもありますが、もう一つの理由もあります。「受けたいけれど、今は仮交際している人たちが複数いるので、手一杯な状態。辞退すると、相手を拒否したことになってしまうので、今回の申し込みはひとまず返事をしないで流す。そして、仮交際中の人たちとうまくいかなくなったら、自分からお申し込みをかけよう」と思っているのです。それを、「やる気がない」と一方的に決めつけてしまうのは、いかがなものでしょうか。

 そして、藤田さんはこう続けたそうです。

「交際に入っても、1度か2度会うとだいたい断られますね。お見合いを入れて、3回でだいたい結果が出る。あと、相談所では『3カ月ルール』というのがあって、交際結果を3カ月で出さないといけない。まあ、結婚相談所の場合、“3”という数字がポイントになりますね」