5月、名古屋市中区の中古ゲームショップに設置された防犯カメラが、入手困難な人気ゲーム機が盗まれる瞬間を捉えていました。その大胆不敵な犯行とは?

名古屋市中区大須にある中古ゲームショップ、「MEIKOYA」の防犯カメラの映像。

5月31日午後4時50分ごろ、商品を選んでいるように見える1人の男。棚から大きな箱を取り出すと左右をキョロキョロ。
この20秒後、男はレジを素通りして店から出ていきました。窃盗の瞬間です。

この箱には、入手困難な人気ゲーム機『プレイステーション5』が入っていました。

『プレイステーション5』は、おととし11月に発売されましたが、いまだに抽選に当たらないと購入できません。
このため、商品にはプレミア価格がついていて、被害にあった店舗は、およそ8万円で販売。唯一の在庫でした。

(荒川栞記者)
「入口を入ってすぐ、レジの真横に置いてあったゲーム機が目を離した一瞬の隙に、持ち去られてしまったということです」

防犯カメラの映像をよく見ると、男が棚を眺めているときに店長は電話をしながら店の奥へ。さらにもう1人の店員も、お客さんの対応で奥へ向かったその直後、男は商品を持って立ち去ったのです。

(MEIKOYA 三浦崇司店長)
「頭真っ白です。現実感がない 」

店長はこの犯行の様子を、男の顔を隠してツイッターに投稿。「1週間以内に返してくれなければ警察に相談する」と犯人に商品の返却を呼びかけていました。

しかし、店長の三浦さんは3日、「多くの拡散があったが未だに連絡がない」として警察に被害届を提出しました。

(MEIKOYA 三浦崇司店長)
「商品を売って、アルバイトや家族を養っているので、そういう人たちの人生の一部を奪って、遊んだりお金にしたりするのは人として間違っているのではないか」

日中の繁華街で、大きなゲーム機を抱えて持ち去るという大胆不敵な犯行。

警察は、窃盗の疑いで男の行方を追っています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf71fa65eafbce52ce2c698dde96c265630baabc