物価の優等生ともいわれるバナナを「値上げしてほしい」。フィリピン政府が異例の申し入れです。

フィリピン政府は、日本の小売業の業界団体に対して、バナナの価格引き上げに理解を求める申し入れを行いました。

去年の日本のバナナ輸入量のうち、フィリピン産はおよそ8割を占めていますが、燃料の高騰などで生産・輸送のコストは急上昇しているということです。

【駐日フィリピン大使】
「フィリピンのバナナ生産者にとって現状のままの価格を継続するということは、現実的ではなく、またフェアでもありません」

一方で、バナナの価格はおよそ70年にわたってあまり変わっておらず、「物価の優等生」とされています。

【街の人は…】
「ちょっとぐらい値上げしたぐらいやったら買うと思います。バナナ好きなんで。我慢できないです、バナナ食べない方が」

フィリピンの高地で栽培されたプレミアムバナナを使用したジュースを、480円で販売しているミックスジュース店は、現在値上げを検討していないということですが…

【ミックスジャガーカフェ 商品開発担当 吉田深月さん】
「500円っていう価格帯をキープできなくなると、お客さんとしてもちょっと買いにくい値段になってくるのかなと思います。商品開発の部分でどう努力をしてどうカバーできるかっていうところが必要になるかと思います」

駐日フィリピン大使は「バナナ農家はすでに利益が出ておらず、限界にきている」と訴えています。

https://www.ktv.jp/news/articles/cc153b39_1f14_40b9_8a79_9fc33cd08e80.html