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参院選を前に記者会見する日本維新の会の松井一郎代表=大阪市中央区で2022年6月14日午後3時35分、松本紫帆撮影

 日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は14日、22日公示が有力視される参院選に向けて「比例では野党第1党」と目標を語った。

 党本部(大阪市中央区)で報道各社の取材に応じた。参院選では教育の無償化や安全保障政策を訴えていくとした上で、「自民党のような昭和から続く政治ではなく、令和の時代にあった構造や仕組みを作りたい」と改革路線を強調した。

 喫緊の課題だとする安全保障面では、ロシアのウクライナ侵攻を念頭に「核を持った国が(核を)放棄した国を侵攻した。日本も二度と戦争に巻き込まれない抑止力を持つ必要がある」と述べ、米国の核兵器を日本に配備して共同運用する「核共有」の議論の必要性を改めて示唆した。

 維新は2021年10月の衆院選で公示前(11議席)の4倍近い41議席を獲得して第3党に躍進。次期衆院選での野党第1党を目指しており、参院選が試金石となる。

 今回の参院選の改選対象は6議席で、その倍となる12議席の獲得が目標だ。擁立人数は選挙区で19人、比例で26人の計45人(14日現在)の予定。

 課題となる全国政党化に向けて、松井氏は「役所の規模の大小はあるにしても政治が本気になれば改革はどこでもできる。大阪でやってきたことは全国で通用する」と地元・大阪での実績を主張した。

 一方、松井氏は23年4月の大阪市長の任期満了での政界引退を表明している。引退後について「政治家を辞めたら一切口出しはしない。距離を置く」と語った。【澤俊太郎、松本紫帆】

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