静岡県の川勝平太知事は15日の会見で、静岡県以外の沿線自治体で組織されるリニア中央新幹線の建設促進を目指す同盟会への加盟に改めて意欲を示しました。

 午後、定例会見を開いた川勝知事。きょうも多くの時間がリニア問題に割かれました。

静岡県 川勝平太知事:「今回3人の本県専門部会の先生方がリーダーシップを発揮していただいて、いかにして南アルプスの生態系を保全するかという筋を見失わないようにしていただきたいと思いますね。これに関連しまして、どんな不安があるかということですが、不安が一番大きいのは国交省のリーダーシップがないということですね。会議を開いただけですね。ですから、どういう目的か、会議の先生方に決めてくださいと言われて、あ然とされたんじゃないかと思います。何を議論したらいいのかと」

 国交省に対して苦言を呈した川勝知事。リニア新幹線のトンネル工事をめぐっては、南アルプスの環境保全を議題とした国の有識者会議が8日に初めて開かれました。

 大井川の流量減少の懸念について議論してきたこれまでの有識者会議の中間報告を踏まえて、議論が進められる予定となっていますが…。

川勝知事:「これは流量に係る中間報告だったわけですが、最終報告と言っていいでしょう。で、これは、私は破綻していると思っております」

 一方、リニア沿線都府県で構成される「建設促進期成同盟会」について川勝知事は改めて加盟に意欲を示しました。

川勝知事:「私どもは私どもが工事の足を引っ張っているということは全くないということを書いたので、他の県の人たちが静岡県のせいだと言うのはどうしてでしょうね。本県の場合は、むしろ不安材料が多いので、これを何とか早く払拭したいということなんですね。どこにも私は皆様方に迷惑かけるようなことをしているつもりはないということですから、ぜひ入会を認めていただきたいということであります」

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