【ソウル時事】韓国大統領府高官は22日、今月末にスペイン・マドリードで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に合わせた日韓首脳会談の可能性について「予測が難しい。略式会談も可能だと予想している」と述べ、正式な2国間会談は見送られる公算が大きいことを示唆した。

 高官は、韓国で1日に統一地方選が行われたほか、日本では来月参院選があることに触れ「韓日関係が政治日程により傷つかないよう、双方が相当気を配っている」と説明した。

 別の関係者も「元徴用工問題などの懸案は、政治的な共通認識により法的な限界を乗り越えられる余地が十分にある」と述べ、両政府の意志があれば解決可能だと強調。ただ、「まだ時が来るのを待っている。日本の政治日程や海外の多国間会議の後、具体的に懸案についてやりとりできるモメンタム(機運)が来ると確信している」と語り、参院選後に協議が本格化するとの見通しを示した。

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