女子SPA!
「実は借金の返済中なんです」
「結婚相談所に事情を話せば、今の勤務先の給与明細をもとに、月収×12の金額で年収表示できると思います。ボーナス分は反映されませんけど。あと、IBJ(日本結婚相談所連盟)とか結婚相談所によっては女性会員がほとんど年収非公開になるところもあるので、そこは大丈夫じゃないかなと思います」

ここまで説明をしたところで、麻衣さんから新たな事実が。

「そうなんですね。結婚相談所は高いから迷うんです。実は借金返済中で婚活で不利になりますか?」
「金額と、何の借金かによると思うのですが、奨学金でしょうか?」

「いえ、全身脱毛とエステに。断れずに契約しちゃって……ローンの返済が50万ぐらい残ってます。1年後には完済すると思うんですけど」
「えええ!」

エステに課金していると聞くと、華やかな女性と思われるかもしれません。でも麻衣さんは、割と素朴な感じの女性です。

服や化粧品も試して断れずに買ってしまうことがあったそうで、今では服は通販で、コスメはドラッグストアで買うようにして、あまりいろいろ挑戦したことはないといいます。

大事に扱われていないことに、もう少し敏感になって
最終的に私は麻衣さんに、婚活パーティーでの活動をお勧めしました。麻衣さんは共感力が高く、相槌(あいづち)を打ちながら人の話をしっかり聞くので、対面の印象が良いのです。

婚活パーティーは結婚相談所より費用が安いし、コロナの影響やマッチングアプリ普及の影響で女性参加者が減っているためライバルも少なめ。また、マッチングした1人としか連絡先交換ができないスタイルの婚活パーティーも多く、ヤリモクの男性も少ないのです。

麻衣さんは、少しは怒ってもいいんじゃないかなというポイントを全て見落とし、気が付けば支配下に置かれてしまうのです。相手から大事に扱われていないことに、もう少し敏感になって欲しい。そう願わずにはいられません。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。

<取材・文/菊乃>