東京は「女の戦い」に
改選6議席の参院選東京選挙区は、34人中10人が女性という「女の戦い」が繰り広げられている。

先頭を走るのは立憲民主党の蓮舫元代表代行。全国の候補者の応援に回るため、地元に入るのは4日間しかないが……。

「100万票超のトップ当選をしないと『賞味期限切れ』と言われかねない。等身大の『蓮舫パネル』でアピールしています」(立憲民主党関係者)

その蓮舫氏を脅かすのが元おニャン子クラブの生稲晃子氏だ。1917と書かれたピンクの丸いシールを胸に貼り、演説では「乳がんが見つかったのは、子供が5歳の時でした」と熱弁する。

7月10日に涙を呑むのは誰?
「生稲氏は闘病体験を語るお涙頂戴作戦で女性支持者を獲得しています。演説が終わると『頑張って』と女性たちから声が飛ぶ」(自民党関係者)

蓮舫氏と生稲氏は各種事前調査で当選圏内に入っている。さらに創価学会女性部を中心とした組織票が厚い公明党の竹谷とし子氏も、当選が確実視される。

一方、当落線上にいるのは、ファーストの会代表の荒木千陽氏と日本維新の会の海老澤由紀氏だ。 「荒木氏は小池百合子都知事頼みで、ひとりで演説しても人が集まらない。旧知の記者に『記事で取り上げてほしい』と頼むほど追い込まれています。

海老澤氏も吉村洋文大阪府知事が応援に来ないと勝ち目はない。しかも荒木氏と海老澤氏は支持層が被り、票を食い合うため苦戦するでしょう」(全国紙政治部記者)7月10日の投開票日に涙を呑む候補が決まる。

「週刊現代」7月2・9日号より

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/96856