東海地方でみかん農家を継いでいる男性が登場。無肥料・無農薬栽培にも挑戦中
 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 たまに都会で遊んだり人と会ったりするのは楽しいけれど、普段の生活は自然豊かな静かなところで健康的に過ごしたい――。こんな風に感じ始めている女性にピッタリの男性がいます。東海地方で実家のみかん農家を継いでいる吉野伸一さん(仮名、52歳)です。神奈川県の私立大学を卒業後にシステムエンジニアとして就職しました。

「コンピュータは今でも好きですが、デスクワークよりは体を動かして働くほうが合っていたようです。社内で荷物を運んだりする雑務は喜んで引き受けていた記憶があります」

 若い頃は仕事内容と自分に合っている働き方が一致しなかったりします。様々な分野で勤め人を経験してから就農し、無農薬・無肥料のみかん栽培にも挑戦している吉野さん。これから農業にITを生かしていくのかもしれません。

吉野さんが手がけている無肥料・無農薬のみかん畑。地面に草が生えているのが特徴的です。甘すぎない、昔ながらのみかんが実ります。(本人提供)
農業を手伝ってもらうために結婚したいのではありません。尊重し合える関係を築きたい
 仕事は軸がしっかり定まっている吉野さん。恋愛や結婚はなかなか思うようにいかないようです。

「ペンパル募集、婚活パーティー、結婚相談所、自治体の婚活サービスなどに積極的に参加しました。しかし、3年間ほどで実際に女性と会えたのは3回ほどです。農家の長男で年齢も高めということで敬遠されてしまったのかもしれません。最終的には結婚が『したいもの』ではなく『しなくてはいけないもの』と義務的に感じるようになってしまいました」

 年齢が高めの農家の長男。確かにちょっと重い印象がありますね。実際、吉野さんは結婚相手が「農業を手伝ってくれたら嬉しい」と軽々しく口にします。それ、やめたほうがいいですよ。労働力を期待しているように勘違いされかねません。

「もちろん、そのために結婚したいのではありません。僕と一緒に暮らしてくれる人と尊重し合える関係を築きたいです。『こうじゃなくちゃダメ』ではなく『これもいいね』とお互いの価値観を認め合いたいと思っています」

 ということは、吉野さんと同じぐらい自分の仕事にプライドを持っている女性と共働きでもいいんですよね? 自分が手伝ってもらうというよりも、相手を支えたいぐらいの気持ちでいたほうが吉野さんの場合はうまくいくと思います。