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韓国で発売されて流行した「鼻だけマスク」をめぐって、市場では疑問の声が多く上がっている。鼻だけを隠すというこの奇妙なマスクに、とりわけ欧米のマスコミは、かなり冷ややかな視線を向けている。

その名は「コスク」
このマスクは、韓国語で鼻を意味する単語「コ」と、「マスク」を組み合わせて「コスク」と呼ばれている。販売元は、韓国のアトマン社だ。ふたつのパーツで口と鼻を覆うタイプで、下の面を鼻側に折り曲げると、口元が露わになる。食事中のコロナウイルス感染をある程度防げる構造になっているようだが、食事中以外でも「鼻だけ」を覆うマスクとして装着できてしまう。コスクは最近韓国で手に入る、鼻だけを隠すマスクのひとつにすぎないが、この妙なマスクが流行していることを受け、欧米諸国では「顔に着けるアクセサリーはまったくの役立たず」と言い切る人々も多く、いくつもの論争が勃発している。

「バカに次ぐレベル」というコメントも見られる。

「おかしな発想以外の何物でもない」
このマスクを後押しすべく、コロナウイルスが人体に最も侵入しやすい経路は鼻だという研究結果が発表された。しかも、この鼻だけマスクを使えば、マスクを一切しないよりもましと考える保険関連の専門家もいる。

かたや、豪ディーキン大学のヘルス・トランスフォーメーション研究所で疫学を担当するキャサリン・ベネット教授は、「その差は、あってもおそらく微々たるものだろう」とコメントし、「おかしな発想」以外の何物でもないと言い添えた。

コスクは欧米では不人気のようだが、韓国では大手通販サイト「クーパン」で星5つの評価が118件にも上り、10枚入り9800ウォン(約8.20ドル/約940円)で販売されている。

ほかにも「スパー・クローン・ファブリック」では、同様の形状のマスクが3枚入り2000ウォン(約1.65ドル/約190円)で販売されている。こちらのマスクは繰り返し使用できるタイプだ。

(この記事は、英国のテクノロジー特化メディア「Wonderfulengineering.com」から転載したものである。)

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