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ウクライナ北東部ハルキウ州で2022年7月19日、訓練中に射撃するウクライナ軍兵士=AP

 ロシア軍が侵攻するウクライナで、南部のロシア軍支配地域をめぐる攻防に注目が集まっている。ウクライナ軍は20日、SNS上で、ヘルソン州にあるロシア軍の重要設備を破壊したと発表。同州の州都と対岸を結ぶロシア軍にとって戦略上重要な橋に対しても2日連続で攻撃した模様だ。ロシア軍が支配拡大をめざす東部で攻勢をかける一方、ウクライナ軍は南部奪還に向けて布石を打ち始めている。

 ウクライナ軍が破壊したと発表したのは、ヘルソン州の黒海沿いに配備されたロシア軍の移動式レーダー設備。ウクライナ軍はロシア軍が持ち込んだロシア製の最新式地対空ミサイルシステム「S400」や一世代前の「S300」を構成する設備だとしている。

 また、ロシア国営ノーボスチ通信は20日にロシア軍が支配する州都ヘルソンでドニプロ川の大橋がミサイル攻撃を受けたと伝えた。19日も同じ橋にミサイルが着弾し、黒煙が立ち上るのが確認された。地元の親ロシア派は20日の攻撃はウクライナ軍が米国から提供を受けた高機動ロケット砲システム(HIMARS(ハイマース))によるものだとしている。

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