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山本一太氏

 任期満了(来年7月27日)に伴う来夏の群馬県知事選で、現職の山本一太氏(64)が再選を目指して出馬する意向を固めたことが、関係者への取材で分かった。前橋市内で25日に開く後援会の全体戦略会議で立候補を表明する。

 関係者によると、県内70の地域後援会の会合で出馬を求める意見が多かったことや、職域団体との意見交換会での感触、山本氏が独自に行った世論調査で再選を支持する割合が高かったことなどから判断したとみられる。

 山本氏は21日の定例会見で出馬の意向を問われたものの、「現段階ではまだ決めていない。いろいろ材料がそろってきているので、その全体をよく見て決定したい」と述べるにとどめた。

 山本氏は新型コロナウイルス感染症への対応で、高崎市のGメッセ群馬に国内最大規模のワクチン接種センターを設けるなどした。県立高校の1人1台パソコン整備や次世代人材育成のための教育、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進。幅広い人脈を生かし、首相や閣僚、企業経営者へのトップセールスにも力を入れている。

 年明けからは農業や建設、医療といった20の職域団体などを訪問し、意見交換を重ねてきた。地域後援会でも出馬に対する意見を聞いたほか、県内12カ所で開いた県未来構想フォーラムで就任から3年間の取り組みや今後の施策について説明した。

 前橋、太田両市議会の有志が山本氏の再選を後押しする支援市議団を立ち上げ、安中市議有志が再選出馬への要望書を提出した。

 知事選を巡っては、現段階で現職を含めて出馬表明はない。

 山本氏は1958年、草津町生まれ。渋川高―中央大法学部卒、米国ジョージタウン大大学院修了。95年の参院選で初当選して4期務め、沖縄北方担当相などを歴任した。2016~19年に自民党県連会長を務めた。

 19年が参院議員の改選期となったが、大沢正明知事(当時)の後任を決める同年7月の知事選にくら替えして無所属で出馬。自民、公明両党の推薦を受け、歴代最多となる57万6935票を獲得し、初当選した。

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