北朝鮮の金正恩総書記が「核武力を動員する態勢は整っている」と演説したことについて、磯﨑仁彦官房副長官は7月28日、「必要な情報の収集分析および警戒監視に全力を上げていく」と述べた。

金正恩氏は、朝鮮戦争休戦69年の記念日にあたる27日、演説を行い、「核戦争抑止力を、正確・迅速に動員する万全の態勢にある」など発言していた。

28日午前の会見で磯崎副長官は、「北朝鮮の動向については、軍事動向を含め、平素から重大な関心を持って、情報収集分析に努めている」と改めて強調。

金正恩氏の発言について「いちいちコメントをすることは、差し控えたい」としつつ、「政府としては、必要な情報収集・分析および警戒監視に全力をあげていくとともに、日米・日米韓で緊密に連携していきたい」と述べた。

また、「北朝鮮による核・ミサイル開発は、我が国及び国際社会の平和と安全を脅かすもので、断じて容認できない」との政府の立場を重ねて表明した。

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