(記者リポート)「午前8時、国会の正門が開きました。当選した議員があふれんばかりの報道陣のカメラの中、登院していきます」。

 8月3日から開かれる、第209回臨時国会。7月の参院選挙で初当選を果たした新人議員にとっては、8月3日が初登院です。激戦の京都選挙区を勝ち抜いた自民・吉井議員は、少し表情がかたいようで・・・。
 (自民・吉井章議員)「非常に緊張しています。いただいた29万3071票という、重い部分というのをしっかり胸にがんばっていかないといけないと思いますし。京都市の財政も厳しいと言われているし、しっかりと国が力を注いでいかないといけない」。

 その後も、続々と注目の新人議員が姿を現しました。れいわの水道橋博士議員は、山本太郎代表らとともに登院。トレードマークの金髪は黒髪に染め、黒縁メガネも外しています。
 (れいわ・水道橋博士議員)「粛々と真面目にこれから、本当に生真面目にやりたいと思っていますから。何もパフォーマンスなどないので、汗をかくのは本当これからです」。

 元・おにゃんこクラブのメンバー、自民・生稲晃子議員の表情にも、緊張の色がうかがえます。
 (自民・生稲晃子議員)「身の引き締まる思いです。これからは国会議員の1人として一日一日を大切に、一生懸命、日々頑張って働いていきたいと思っております」。

 一方、新人らしからぬ落ち着いた足取りで登院したのは、歌手の維新・中条きよし議員です。
 (維新・中条きよし議員)「6年間で何が出来るか分からないですけど、その間はとりあえず思いっきりです。遠慮なく、余力を残そうとかそんな気はない」。

 小走りでさっそうと現れた、元五輪陸上選手の維新・松野明美議員は・・・。
 (維新・松野明美議員)「皇居の周りを4周ほど、20km走ってきたんですけど、オリンピックの会場よりも大きく見えてドキドキしています」「ここが決してゴールではなくスタートライン。これから自分なりのマイペースの走りをしていきたい」。

 続々と登院する「新人議員」の中には、あの「大ベテラン」の姿も。
 (立憲・辻元清美議員)「参議院は1年生ですので、ピカピカの1年生の気持ちで、初登校したときと同じような気持ちです」。
 立憲・辻元清美議員は去年の衆院選で敗れ、10ヵ月ぶりの国政復帰の日を迎えました。開会前からさっそく「辻元節」が炸裂です。
 (立憲・辻元清美議員)「もう既に岸田政権逃げてるなあと思います。物価高とか、政治と宗教の問題とか、統一教会の問題とか、国葬の問題とかいっぱい出てきていますので、早く国会でしっかりとした議論をしたい。臨時国会3日しか開かないというのは、けしからんですよ」。

 臨時国会は8月5日までの3日間。会期を巡っては、安倍元総理の「国葬」などを含め「政府の説明責任が果たされていない」として野党が大幅な延長を求めていましたが、3日に据え置かれた形です。

 会期中、法案などの審議は行われず、野党が求めている国葬や旧統一教会と政治家との関わりなどの質疑については、「閉会中審査」で行われる予定です。

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