食べられるもんなら何でもコロッケにします! コロッケで世を救う大阪『合同食品』

高速道路のサービスエリアとか道の駅とかに行くと、買っちゃいますよねえ「しらすコロッケ」「丹波黒豆コロッケ」「米沢牛コロッケ」といったご当地コロッケ。

おお~こんな食材よくコロッケにしたなあと感心していたものですが、実はこれ全部大阪で作られているって知っていましたか?

って書きましたがすでにご存じの方もいるかと思います。なにせ、最近TVやネットで大阪の『合同食品』が全国のご当地コロッケのほとんどを作っているって話、けっこう話題になっていますからね。

それをなぜ今さら記事にしたかと言うと、実は私・猫田しげるは食品系の展示会でここの社長がコロッケのかぶりものをして商談しているのを見て、只者ではない偏愛性を感じ、いつか取材したろ~と目論んでいたわけです。

あ、冒頭で「全部」と書きましたが、それは言い過ぎで「全国ご当地コロッケの大半を一手に製造している」と言った方が正しいでしょう。同社は大阪の豊中市にあるコロッケ一筋の専門会社です。

無添加&オーガニックコロッケを専門に作る会社は多分日本でここだけ

https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/c_scale,dpr_2,f_auto,t_article_image,w_350/wpmedia/2022/08/f426cfc440613d7bd42eb6da29f980ce.jpg
社長の和田さん。このコロッケヘアは特注で作ってもらったそうです

https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/c_scale,dpr_2,f_auto,t_article_image,w_350/wpmedia/2022/08/97ba2503325b2c159f25399a7de77330.jpg
社員の方もコロッケヘアでした。あ、仕事中はかぶっていないそうです

まず会社の歴史から話しますと、もともと社長・和田友宏さんの父親が小さなコロッケメーカーを営んでおり、コロッケに興味がなかった和田さんは大学卒業後IT会社に就職。しかし20年ほど前、お父様のご病気がきっかけで会社を継ぐことにしたそうです。

https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/c_scale,dpr_2,f_auto,t_article_image,w_350/wpmedia/2022/08/f4b41eaae687e8526ea63cf1033f10fb.jpg
ジャガイモ(左)や玉ネギ(右)なども自然農法・有機栽培で育てられたものを厳選!

当時はコロッケなんて添加物たっぷりが当たり前で、安価なコロッケも出回っているので業界での生き残りが大変でした。しかし和田さん、「子供にも安心して食べさせられるコロッケを作りたい」と、食の安全の重要性を考えるようになり、無添加、オーガニックなコロッケ作りに舵を切りました。この辺は、同社HPにも書いているので省略します。

https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/c_scale,dpr_2,f_auto,t_article_image,w_350/wpmedia/2022/08/a496721719731ef001bfff2dcf20f78b.jpg
「細かいパン粉」「粗いパン粉」を2度づけすることで、食感の良い衣に仕上げています

2006年頃、IT経験を活かして会社のHPを立ち上げた時あたりから、「こんなコロッケを作って欲しい」という依頼が来るようになったと言います。業界では小ロットである2000個単位で受注することもあり、ご当地コロッケのOEMはどんどん拡大したそうです。

https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/c_scale,dpr_2,f_auto,t_article_image,w_350/wpmedia/2022/08/0cd4e7a103505a1f60985d41d5c3d3a7.jpg
完成したコロッケは一つずつ異物検査機でチェック。高そうな機械ですね!

そうしてこれまでに世に送り出してきたご当地コロッケは1000種ほど。凄いですね! その裏話を聞いてみました。

つづき
https://friday.kodansha.co.jp/article/259092