埼玉県警は25日、留置されている容疑者らに支給する弁当の予備分を4年半で数百個食べたなどとして、県警本部留置管理課の男性警部補(50)を減給10分の1(6か月)の懲戒処分とした。警部補は同日付で依願退職した。

 発表によると、警部補は2017年11月~22年4月、浦和西署(さいたま市中央区)にある県警本部の留置施設で、本来は廃棄すべき留置人の弁当の予備食を許可なく食べた。計数百食に上り、警部補は「廃棄するのがもったいなかった」と話したという。

 20年3月頃~22年3月頃には、部下の男性巡査(30歳代)の容姿をからかったり、巡査の妻が作った弁当について「ゴミみたいだ」と暴言を吐いたりするパワハラ行為をしたという。

 県警の荻野長武・首席監察官は「県民の信頼を損ねる行為で遺憾。再発防止に努める」としている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220825-OYT1T50233/