ソフトバンクグループ(SBG)は31日、ラジーブ・ミスラ氏が副社長を辞任したと発表した。SBGでは2018年に3人の副社長が就任し、一時は孫正義会長兼社長の後継者候補と目されていた。すでに2人が退社しており、ミスラ氏の辞任で副社長はゼロとなった。

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孫正義氏

 ミスラ氏は、欧州の大手銀行などを経て14年に入社し、17年にSBG傘下の新興企業向け投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」の設立を主導した。副社長辞任後も、SVFの運営責任者は続ける。

 SBGの副社長では、ゴールドマン・サックス証券副会長やゆうちょ銀行副社長を歴任した佐護勝紀氏が昨年辞任。今年1月には、海外事業を統括するマルセロ・クラウレ氏も退社した。

 SBGは22年4~6月期連結決算(国際会計基準)で、投資事業の低迷により最終利益が3兆1627億円の赤字に陥るなど、厳しい経営環境が続いている。

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