【ソウル聯合ニュース】韓国気象庁によると、非常に強い台風11号は6日に南部・慶尚南道の南海岸に上陸する見通しだ。台風11号の発生後、気象庁が韓国に上陸するとの予想を発表したのはこれが初めて。今回の台風は、過去に韓国に上陸した台風のうち最も勢力の強かった1959年の台風14号や2003年の台風14号より強い勢力を保ったまま上陸する可能性があり、大規模な被害が懸念される。

◇上陸はほぼ確実 03年の14号より強い勢力

気象庁は2日、台風11号が大韓海峡(対馬海峡)を通過するとする予想を修正し、6日未明から朝にかけて、慶尚南道の南海岸に上陸する可能性が高いと発表した。

気象庁側は、上陸すると予想せざるをえない状況と説明した。

予想される上陸時の中心気圧は950ヘクトパスカル、最大風速は43メートルとなっている。

予想通りであれば、951.5ヘクトパスカルを記録した1959年の台風14号、954ヘクトパスカルを記録した2003年の台風14号よりも強い勢力を保っての上陸となる。

◇全国に影響 予想外の被害発生の可能性も

台風11号の影響は全国に及ぶ見通しだ。気象庁は、これまで予想したことのない被害が発生する可能性があるとし、注意を呼び掛けた。

ほぼ全国が風速15メートル以上の強風域に入るとみられ、済州島や南海岸、慶尚北道・慶尚南道の東海岸を中心に瞬間最大風速50メートルを超える猛烈な風になる可能性がある。

また2日から4日までに予想される雨量は済州島で100~250ミリ(多いところでは350ミリ以上)、全羅南道の南海岸などで50~150ミリ、首都圏は4日から20~70ミリ。

韓国だけでなく、日本、中国、香港、台湾なども台風11号が韓国に上陸すると予想しており、予想進路に大きな違いはないものの、中国と香港は、台風11号が済州島の西側を通過すると予想している。

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