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名古屋「正論」懇話会で講演する元内閣官房参与、加藤康子氏=5日、名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市中村区)

名古屋「正論」懇話会の第49回講演会が5日、名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで開かれ、元内閣官房参与の加藤康子氏が「『脱炭素』の陥穽(かんせい) 日本の産業の未来のために」と題して講演した。

加藤氏は、ロシアによるウクライナ侵攻から半年が過ぎ、欧米各国がエネルギー戦略を見直す現状に触れ、「資源に乏しい日本はいまだクリーンエネルギーの幻想の中にいる」と指摘。政府に原子力発電への大胆なシフトを求め、「電力なくして国家の成長なし。日本の製造業、モノづくりを守るために電力の安定供給は不可欠だ」と訴えた。

また、脱炭素実現の目玉として電気自動車(EV)を推進し、2030年代半ばのガソリン車廃止を目指す政府方針にも懐疑的な見方を示し、「脱炭素一辺倒ではいずれ中国にのみ込まれる」と警鐘を鳴らした。

https://www.sankei.com/article/20220905-OSDXPRXJCBPBNEEZYJJ2GTHHXU/