コロナ禍の現在、ストレスをためている人も多いであろう。しかし、とんでもない方法でストレスを解消するのだけはくれぐれも慎んでほしい。カナダから飛び込んできた驚きのニュースをお伝えする。

■元従業員が雇用主所有の建物を破壊

2022年7月、事件はラグジュアリーなコテージや高価なボートで知られるオンタリオ州の避暑地で起こった。

オンタリオ州トロントの北に広がるマスコーカ地方は、富裕層が多く訪れることでも知られている。7月21日夜のことだった。突然の大きな物音とともに、Pride Marine Group所有の建物が大型のパワーショベル(掘削機)によって破壊された。

事件の犯人はこの建物のオーナーに解雇された元従業員。ちなみにPride Marine Groupはボートの保管や修理などのさまざまなサービスを行う会社。

■けが人はないが被害は甚大

近くの住民が撮影していた映像によると、巨大なパワーショベルで破壊されていく建物は、まるでおもちゃのようだったとのこと。

破壊された建物はこの一棟だけではないようだ。避暑地にとって書き入れ時ともいえる7月に怒ったこの事件、建物の破壊のみならず経済的なダメージも与えている。

不幸中の幸いと言えるのはけが人がいなかったこと。怒りのままに行動してしまった犯人だが、人を傷つけるつもりはなかったのかもしれない。

■原因はコロナのパンデミック?

破壊された建物は修理で直るようなものではなく、既に撤去されている。twitterで拡散され大きな話題となったこの事件。犯人は建造物等の損壊罪で約54万円(5,000カナダドル、108.04円で換算)以上の罰金が科せられている。男性は後日裁判所へ出廷の予定。

とんでもないことをしでかしたこの男性だが、解雇された理由はなんなのだろうか。詳しくは報道されていないが、もしもコロナ禍のパンデミックが原因の整理解雇であれば、ある意味コロナの犠牲者と言えるかもしれない。

ただ、くれぐれも、間違ったストレス解消だけは避けてほしい。

文・しらいはるか(2級FP技能士・薬機法管理者)

https://moneytimes.jp/archives/160950