アジア最大級とうたう大道芸フェスティバル「大道芸ワールドカップin静岡」の実行委員会は、外国への差別とも取れる内容を記載した資料をボランティアスタッフ向けに配布したことについて、公式サイトで謝罪しました。

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画像は「大道芸ワールドカップ内部講習会におけるプロデューサーの発言について」より

 資料を配付したのはプロデューサーで、舞台俳優の奥野晃士氏。SNS上での投稿によると、資料では「2022年は日本人パフォーマーによる日本人らしい祭典を目指す」として、Wikipediaに記載の内容をもとに日本人について「日本列島に居住する民族(大和民族、アイヌ民族、琉球民族)を血統に持つ人」などと定義していました。

 そのほか、資料には「Y染色体グループから推定される日本人の成立史」「日本人の特徴」などの項目があります。日本人は礼儀正しさや規律があるとして、「私たちに自然と身についているこの教えは、実は『武士道』が起源なのです」などと持論を展開する項目も見られました。

 実行委員会は資料の内容について多くの意見が寄せられたことを受け、「大道芸ワールドカップin静岡2022を楽しみにされていた市民の皆さま、演技予定のアーティストの皆さま、ボランティアとしてご協力いただく皆さま、スポンサーの皆さまに、多大なご心配・ご迷惑おかけし、お詫び申し上げます」と謝罪しました。

 また、奥野氏はTwitterで「この度は、大道芸W杯内部講習の資料に偏った内容を掲載し、それが『大道芸W杯』そのものの思想であるかにように紹介したのは私の完全な間違いでありました。心よりお詫びし、撤回させていただきます。また後日改めて謝罪させていただきます」と述べています。

つづき
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/spv/2210/06/news145_0.html