日本政府が健康保険証を2024年秋にも原則廃止とし、マイナンバーカードと一体化させようとしていると11日に判明したことで反対意見が殺到している。元々、マイナンバーカードには個人情報の流出や銀行口座とひもづけされるなど不安点が指摘されていた。

 現在、マイナンバーカードの交付率は5割ほど。普及させるために政府は現行の健康保険証をやめて「マイナ保険証」の利用に切り替える。マイナ保険証とはマイナンバーカードと保険証が一つになったもの。さらに運転免許証とも一体化させ、事実上のマイナンバーカード義務化となるわけで、反対していた人たちが困惑している。

 ネットでは「そんなのいつ国民が望んだんだよ?」「強制ではなかったはずなのに、いつの間にこうなったのか」「個人情報漏洩の恐れはないのか」「持ち歩くの怖いんですが…」などと心配の声が上がっている。

 都内のサラリーマンは「健康保険証と一体化ということは普段から携帯するわけですが、そうなるとマイナンバーが誰かに見られやすくなりませんか? 今後、マイナンバーでやれることが増えるとますます番号の持つ意味も大きくなりますよね。作りたくないです」と、悪用されやすくなりかねないと不安がる。

 政府は「マイナンバーを見られても悪用は困難」とパンフレット等で周知しているが、なんとなく怖いという人もいるのだ。

 民間企業で総務担当を経験した会社員は「私がこれまで勤めた会社では、従業員から集めたマイナンバーは金庫に入れて、2人の担当者で管理していました。取り出した場合はちゃんと日付と目的をメモしてました。これだけ厳重に管理していただけに、番号は見られたくないですね」と明かした。

 政府は不安を抱える国民を説得できるのか。

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/241668