減税策を相次ぎ撤回したイギリスのトラス政権の支持率が7%とひと桁台に落ち込みました。トラス首相は議会で責任を問われましたが、改めて辞任の考えがないことを強調しています。

労働党 スターマー党首
「前の財務相もいなくなった。全てなくなった。なぜ彼女はまだそこにいるのか」
トラス首相
「議長!私は戦士であり、意気地なしではない」

イギリス議会では19日、目玉の減税策の撤回などで混乱を招いたトラス首相の責任を問う質問が相次ぎましたが、トラス氏は「経済の安定を確保するため、国益を考えて行動した」などと釈明、改めて辞任を否定しました。

18日に公表された世論調査では、▼トラス政権を「支持する」と答えたのはわずか7%、▼「支持しない」は77%と、調査を開始した2011年以降、最悪の水準となっていて、与党内にはトラス首相の退陣を要求する声が根強く存在します。

こうした中、トラス政権の閣僚がまた辞任しました。

辞任したブレーバーマン内相は個人のメールアドレスから公的文書を送る規則違反をしたということですが、トラス氏に宛てた書簡で「現在の政府の方向性を懸念している」とも指摘しています。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/182964