[オレシキ 22日 ロイター] - ウクライナ南部ヘルソン市のロシア占領当局は22日、ウクライナの進軍による緊迫した情勢を理由に、市民に直ちに退避するよう勧告した。

同市はロシアが2月にウクライナ侵攻を始めてすぐに占領下に置かれたが、ウクライナ軍の反撃によってロシア軍はドニエプル川西岸沿いまで押し戻されつつあり、戦闘は重要な局面を迎えている。ヘルソンはロシアが一方的に併合宣言した4州の一つ、ヘルソン州の州都。

既に数千人の市民がドニエプル川の対岸に避難しているが、当局は緊急に退避する必要性を強調。ロイターは東岸のオレシキで荷物やペットを積んだ船で到着する避難民を確認した。到着した家族は、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミア行きのバスを待っていた。

ロシアが任命したヘルソン州の指導者は今週、ヘルソン市から1日当たり1万人の市民を退避させる計画で、ウクライナの反撃を見越し、ロシアでの受け入れを準備していると明らかにした。

ウクライナは今週、ヘルソンに関して情報統制を敷いた。

https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-kherson-idJPKBN2RJ01V