飛行中の民間飛行機の位置情報をリアルタイムで表示する、フライトレーダー24というウェブサイトをご存知だろうか。

ワシのように鋭い観察眼を持つネットサーファーたちは11月2日、このサイトを見ていてある異変に気づいた。米空軍の給油機が、キプロスとレバノンの間の空域を旋回しながら、空に「男性期の形」を描いたのである。

https://www.buzzfeed.com/jp/clarissajanlim/air-force-plane-dick-balls-sky-art-1

「米軍機がロシア空軍基地近くの空に『男性器を描いた』と伊紙ラ・レプッブリカが報じた。KC-135ストラトタンカーが、キプロス東側、モスクワの拠点であるシリアのタルトゥース基地のそばで約2時間滞空していた」

KC-135は空中給油機・輸送機として米空軍が所有しているが、民間旅客機ボーイング707の姉妹機だ。フライトレーダーは民間機のみが映るため戦闘機などの空路はわからないが、軍用機でも給油機と輸送機は反映される。

伊紙ラ・レプッブリカによると、男性器のルートが空に描かれたのはロシアが海軍の補給施設を置くシリアの都市タルトゥース付近。ウクライナへの侵攻を進めるプーチン大統領に対する嘲笑なのではと受け取る人もいるようだ。

https://img.buzzfeed.com/buzzfeed-static/static/2022-11/7/3/asset/8742d5048070/sub-buzz-10077-1667791053-9.jpg
Picture Alliance / dpa/picture alliance via Getty Images
ドイツにあるヨーロッパ最大の米軍基地、ラムシュタイン空軍基地に着陸するKC-135。2022年3月1日撮影。

ところが空軍は「故意ではない」と主張している。米軍や防衛産業を扱う電子出版「Task & Purpose」の取材に対し、在欧アメリカ空軍の広報担当、ライアン・ゴス大尉は次のように語った。

「東地中海で運用中のKC-135ストラトタンカー(RAKE71)は、任務の過程で複数の異なる経路を調整しながら飛んでいた。これにより下品な輪郭を作り出したように見えるが、パイロットや部隊にそのような意図はなかった」

ゴス大尉は、空軍は「プロフェッショナリズムとエアマンシップの最高水準を維持し続ける」と付け加えた。

パイロットの処遇などは明らかになっていない。BuzzFeed Newsが空軍に問い合わせたところ、広報担当は苦笑いを浮かべ、記者の連絡先をメモしていた。

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙橋李佳子

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