https://www.cnn.co.jp/storage/2022/11/08/f59605342c798cfa20c3c3df90695737/t/768/511/d/5dc4b429-8b07-4b7c-9c72-cd85cbd3eb2e.jpg
記者会見を行うウクライナ空軍のユーリー・イーナット報道官/Ukrinform/Shutterstock

(CNN) ウクライナ空軍の報道官は、ロシアが購入したと報道されているイランの弾道ミサイルという新たな脅威への対応に、西側諸国から新たに供与された防空システムが寄与するだろうと述べた。

報道官はウクライナ首都キーウ(キエフ)で、ウクライナがイランの弾道ミサイルを発射場で標的とするかもしれないとの見方を示した。ミサイル発射場はロシア国内にある可能性が高い。

報道官は、弾道ミサイルについて、発射される場所で破壊しなければならないと述べた。理由としては、弾頭ミサイルと戦う手段は、発射段階での物理的な破壊しかないためとした。

報道官によれば、イランの弾道ミサイルは射程距離が300キロと700キロで、侵攻当初からロシア製の短距離弾道ミサイル「イスカンデル」が使われていることから、ウクライナ側にとっては目新しいものではないという。

報道官は、ロシア軍が戦場での進攻を行えず、エネルギーや水のインフラを攻撃するようになったと指摘。人々の生活はこうしたインフラに大きく頼っていることから、秋と冬にわたって、ロシア軍がエネルギー施設に攻撃を行いたがっていると述べた。

報道官は、ロシアがイランから入手したミサイルもインフラ攻撃に使われるだろうとの見方を示した。

CNNは今月に入り、イランの兵器プログラムを注視している西側諸国の当局者の話として、イランが短距離弾道ミサイルや攻撃用ドローン(無人機)など追加の兵器約1000点を搬送する準備を行っていると報じていた。

https://www.cnn.co.jp/world/35195669.html