ジャーナリストの青木理氏が27日、TBS系「サンデーモーニング」に出演し、防衛力を強化するよりも、周辺国との関係改善をすすめた。

 ロシアがウクライナ侵攻を続ける中で、米国と対立する北朝鮮やキューバとの関係を強めているという話題。青木氏は「複眼的な国際状況。われわれが西側メディアを通じて見てる国際状況とは違う世界があるんだっていうことを考える重要性」を説いた。

 さらに安全保障について「防衛力っていうのもあるんだけども、協力する国を増やす、協力関係にある国を増やす、敵対する国を減らすっていうのも安保の一番の要諦なんですよね」と説明。日本が北朝鮮、中国と対立し「韓国とも歴史問題でいがみ合ったまま」と状況を示した。

 「その日本が敵基地攻撃だとかですね、国の借金が1000兆円超えてるのに、世界9位レベルの防衛力を倍増させるんだって。そうすると(世界)3位ですよね。そちらの方向に向かうことだけに今の政権は夢中になってるけど、それでいいの?」と防衛費の増額に懸念を示した。「それって本当に安全保障になるんでしょうかっていうことも考えなくちゃいけないってことですよね。韓国や周辺国との関係を築くってことももっと重要なんじゃないですかっていう発想も同時に持ってほしいなと思いますね」と周辺国との関係改善を勧めた。

 ネットからは「それが出来れば苦労しないですよ」「強制力の根拠のない外交は戦争抑止に無効です。」「国益損ねてまで韓国との関係を改善する必要なし。」と周辺国との関係改善が簡単ではないことを指摘する声もあった。

https://www.daily.co.jp/gossip/2022/11/27/0015843888.shtml