ジャーナリストの青木理氏が27日放送の「サンデーモーニング」(TBS)に出演し、森友学園公文書改ざん問題について言及した。

 番組では森友学園の国有地売却を巡り公文書の改ざんを強いられ自殺した財務省近畿財務局元職員の赤木俊夫さんの妻・雅子さんが当時の理財局長・佐川宣寿氏に損害賠償を求めた裁判で、大阪地裁は「国が責任を負うべきもので個人として賠償責任は負わない」として雅子さんの訴えを棄却したことを報じた。雅子さんは控訴する方針だという。

 青木氏は「彼女はお金が欲しくてやってるワケじゃない。本当のことを知りたいということで必死に声をあげてる」と指摘。

 続けて「同調圧力、組織の論理、社会的、政治的圧力がある中で勇気を持って声をあげる。真実を語る、真実を知りたいという声をあげる。あるいはその被害を語って改善を訴えるということがあるわけですよね。その勇気に僕らメディアが取材をして真実に近づこうとする。それが結果として社会を多少改善したりするわけです。司法にもその役割があるんじゃないかと思う」と話した。

 そのうえで「そう考えると大阪地裁はその役割を果たさなかった。この司法でよろしいんでしょうかということですよね。雅子さんの『本当のことを知りたいんだ』という声に司法が応えない社会でいいのかってことは強く思います」と疑問を投げかけていた。

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