中国・上海で26日夜、整列した警察に向かって、習近平国家主席の退陣を要求する異例のデモが発生しました。

 きっかけは24日、新疆ウイグル自治区のウルムチで、10人が死亡したマンション火災。SNS上で、過度なコロナ政策によりマンションが封鎖されていたため、住民が逃げ遅れたという噂が広がったのです。

 上海にある「ウルムチ通り」では、追悼集会が開かれ、そこからゼロコロナ政策への不満や習主席を直接批判する異例のデモに発展したとみられます。

 デモ参加者:「習近平 退陣せよ 習近平 退陣せよ」「(封鎖を)解除しろ 解除しろ」

 デモ参加者は警察と小競り合いになり、拘束者も出ました。

■北京・“習主席の母校”でも…抗議集会

 さらに、一夜明けた27日も、市民の不満は治まりませんでした。

 抗議活動の動画が拡散された地域では、警察が辺り一帯を封鎖していました。大勢の人が集まり、大混乱しています。

 デモが行われた現場は数百人の警察官によって、強制的に封鎖されました。

 警察:「おとなしく、この現場から離れて下さい。残ろうとすると、必要な措置を取ります」

 しかし、暗くなっても市民は立ち去ろうとしません。

 悲鳴が上がる場面もありました。警察が一斉に、この場から出ていくように指導していました。

 排除された市民らは白い紙を掲げて抗議するなど、辺りは騒然となりました。

 デモは、北京の習主席の母校・清華大学でも、自由を求める抗議集会が開かれました。

 デモ参加者:「民主政治 民主政治 民主政治 自由はあるのか」

(「グッド!モーニング」2022年11月28日放送分より)

https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000277462.html