https://www.olive-hitomawashi.com/news/assets_c/2022/11/035a87d813883ba5718b1b2a72242325b0707e80-thumb-500xauto-445668.jpeg

塩焼きや煮付け、唐揚げカルパッチョなど幅広いメニューに使えるイサキ。「鍛冶屋殺し」と呼ばれることもあるようだが、それは一体なぜだろうか。詳しくは、イサキの旬や産地、栄養とともに記事の中で解説しよう。

1. イサキの旬はいつ?

https://www.olive-hitomawashi.com/news/fdea62a7ba3900cb4a8fcdd138389e45ec20d435.jpeg

イサキは季節を問わず市場に流通しているが、5~7月頃に獲れたものが最もおいしいといわれている。一方で秋から春に漁獲されたイサキは、脂が少なく身がパサパサになりやすい。イサキは主に、関東から南の日本各地で漁獲される。黒潮が影響を与える海を好むようだ。身の大きさは30cm程度のものが多く、調理しやすいサイズ感も魅力の一つである。白身はクセがないので、ムニエルやソテーにもおすすめだ。

2. イサキに含まれる栄養
イサキにはDHAやEPAが豊富に含まれており、血中コレステロール値の正常化や血流の改善効果が期待できる。筋肉や骨格のもとになるタンパク質や、カルシウムの血中濃度をコントロールするビタミンDが多く含まれているのもうれしいポイントだ。さらに、ウイルスなどから身を守るビタミンAなども摂取できる。これを機に、イサキを積極的に食べてはいかがだろうか。

3. イサキが「鍛冶屋殺し」と呼ばれる理由
そもそもイサキは「イサギ」と呼ばれることもあり、イサは「磯」、キ(ギ)は古代の接尾語で「魚」を意味しているらしい。イサキが「鍛冶屋殺し」と呼ばれているのには諸説があるが、過去にイサキの骨が喉に刺さって亡くなった鍛冶屋がいたためだと言われている。ほかにはイサキの骨が頑丈であり、骨を断つ包丁を鍛えるのが鍛冶屋でも困難であったからだという説もある。生で食べると気にならないが、蒸したり焼いたりすると中骨のトゲが強くなるので注意が必要である。ひれの部分も尖っていて硬いので、調理の段階で背びれ・尾びれ・腹びれをカットしよう。包丁で切るのが難しい場合は、キッチンバサミを活用してほしい。

結論
イサキは年中手に入る魚だが、初夏に流通しているものが最もおいしいとされている。また頭が小さく、全体的に身がふっくらとしているものを選ぶのもポイントの一つだ。鮮度が高くとも、目は濁りがちなので気にしなくてよい。調理の段階で「ひれ」を取り除き、安全にイサキを食べよう。

https://www.olive-hitomawashi.com/news/2022/11/post-4595.html