厄介者の雪が資源になるかもしれません。青森市のIT企業が雪を使った発電技術の開発を目指して来月、小学校のプールを活用して実証実験を始めます。

実証実験を行うのは、青森市に本社があるIT企業のフォルテです。28日は、連携して実証実験を進める電気通信大学の榎木光治准教授とともに青森市の小野寺晃彦市長に報告しました。

※フォルテ 葛西純代表
「今回は、雪を溶かして寄せるのではなくて、雪からエネルギーをいただいて、水に変える循環型の再生可能エネルギーができないか目指している」

実証実験するのは、小学校のプールに雪をため、雪が持つ冷たいエネルギーと太陽の光や暖められた空気との温度差を利用して発電機のタービンを回す積雪発電です。

青森市は人口10万人以上の都市で年間の積雪量が最も多く、県内で昨年度の除排雪費用は過去最大規模の270億円に上り、毎年、市民と市の財政を悩ませています。
実証実験は、閉校した青森市の小学校のプールに来月から雪をため始めて、気温が上がってくる春先から2023年11月まで発電して課題を調査します。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/atv/216042