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ビニール風船をかぶってサッカーを楽しむ記者(左から3人目)ら=大垣市加賀野、市総合体育館

 熱戦が続くサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会。サッカーへの注目があらためて高まる中、「サッカー」の名が付く新しいスポーツがある。巨大なビニール風船をかぶって得点を争うノルウェー発祥の「バブルサッカー」だ。大垣市体育連盟が開いた交流会で記者が体験した。

 バブルサッカーは、「バブル」と呼ばれる直径1.4メートル、重さ10キロの球体を頭からかぶってプレーする。コートは、バスケットボールのコートをやや横に広くした大きさ。ゴールはフットサル用を、ボールは飛びやすい軽量のボールを使う。背後からや、ボールを持っていない選手へのタックルは禁止されている。

 3日に岐阜県大垣市加賀野の市総合体育館であった交流会には、小学生から50代までの男女14人が参加。1チーム4人ずつの3チームに分かれて、いざキックオフ-。

 試合時間は、前後半5分ずつ。バブルをかぶるとまず視界が悪くなり、ボールが足元のどの位置にあるのか分かりづらくなった。それでも相手に体当たりしてボールを奪い、パスやドリブルでゴールを目指す。

 だが、太ももまでバブルで覆われているため足元が不安定となり、“球際”では簡単に倒れてしまう。起き上がるのにも一苦労。戸惑いながらコートを動き回るうちに、開始3分ほどで早くも息が上がった。結構、体力を使う。

 ただ、相手がぶつかってきてもバブルがある分、怖くない。倒れても、風船の空気圧がクッションになってくれる。誰かが豪快にはじけ飛んで転がるたびに、会場は大盛り上がり。ゴールは決められなかったが、心地よい汗を流せた。

 参加した男性(58)=大垣市昼飯町=は「楽しく体当たりできる。いいストレス発散になるかも」と笑顔。サッカーの少年団に所属している小学6年生(12)=大垣市南頬町=は「普通のサッカーと違うところも楽しかった」と声を弾ませた。

 バブルで動きが制限されるだけに、サッカーの技術に関係なく楽しめるバブルサッカー。新型コロナウイルス禍の収束が見通せない中、選手同士が直接接触しない特徴もあると感じた。

 交流会は来年1月21日、2月25日にも市総合体育館で開催される。問い合わせは同連盟
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