ドイツの市街地で脱線してしまった路面電車を救った消防隊員たちの活躍が海外で話題になっています。

 脱線事故が起きたのはドイツ・バイエルン州のミュンヘンで、市街地を走る路面電車(トラム)が降り積もった雪の影響で脱線。よりにもよって月曜日の朝、ラッシュアワーが始まる直前の交差点を封鎖するように路面電車は立ち往生してしまいました。

 緊急事態の通報を受けて地元消防隊が現場に急行。駆けつけた消防隊員たちは約2時間かけて路面電車をレール上に戻しました。ミュンヘン消防隊によると、隊員たちは陽が登る前の薄暗い中で「筋肉、消防車両のウインチ、専門的な工具などを使って、トラムを線路上に戻した」そうです。

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事故現場で対応にあたる消防隊員たち(画像はFacebookより)

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車両を線路に押し戻す隊員たち(画像はFacebookより)

 事故を起こした車両はデポに戻されて整備が行われているそうです。この事故で現地では一時的な渋滞が発生したほか、路面電車のダイヤが乱れましたが、けが人の報告はありませんでした。

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/spv/2212/21/news172_0.html