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2022/12/26(月) 20:03:44.49ID:i19ZLbPKhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20221226/k10013935261000.html
名古屋出入国在留管理局の施設に収容されていたスリランカ人の女性が死亡した問題で、検察が殺人の疑いで告訴された当時の局長らを不起訴としたことについて、検察審査会は「業務上過失致死罪が成立するかどうかを再検討するべきで不起訴は不当だ」と議決しました。
去年3月、名古屋出入国在留管理局の施設で収容中に体調不良を訴えて亡くなったスリランカ人の女性、ウィシュマ・サンダマリさん(33)の遺族は管理局の当時の局長らを殺人の疑いで告訴しましたが、ことし6月、検察が全員を不起訴にしたため検察審査会に審査を申し立てていました。
これについて名古屋第一検察審査会は、26日議決を公表しました。
この中で告訴のあった殺人罪は成立しないと判断した一方で、業務上過失致死罪にあたらないか独自に検討しました。
そして、「入管側は被害者が亡くなる2日前からは生命が危険な状態にあると把握できた可能性が十分あり、救急搬送などの措置を講じていれば命を救えたと考えることもできる。過失の有無などについて捜査が不十分だと言わざるをえない」と指摘しました。
そのうえで、「業務上過失致死罪が成立するかどうか再検討すべきで、不起訴は不当だ」と結論づけました。
この議決を受けて検察は再び捜査を行い、改めて起訴するかどうか判断することになりました。
女性の遺族「検察が公平に捜査することを願う」
検察審査会の議決をうけて、都内で記者会見したウィシュマ・サンダマリさんの妹のワヨミさんは、「もっと厳しい答えを出してくれるのではないかと思っていた部分もありましたが、今回、再度捜査をしてくださいという結果が出たことは本当にありがたく、うれしいです。これから検察が公平に捜査してくれることを願っています」と話しました。
また、代理人の駒井知会弁護士は、「検察官の捜査や結論に市民の手で待ったがかかったということだと思います。検察には、審査会の声を重く受け止めていただき、今度こそ起訴を強く求めたい」と話していました。
名古屋地検 金山次席検事「議決を踏まえ適切に対応」
名古屋地方検察庁の金山陽一次席検事は、「検察審査会の議決を踏まえ、適切に対応する」とコメントしています。