「昔はサッカーがうまくてモテていたのに」ハンマーで顔面を殴打! 死因は頸椎損傷。“飯能殺害事件”逮捕された男(40)は一家離散、“ぼっち”のひきこもり〈家族を襲ったクリスマスの惨劇〉

12/26(月) 21:43 集英社オンライン
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埼玉県飯能市美杉台の住宅街で25日朝、60代の夫婦と30代の娘の3人が自宅で惨殺された。被害者がハンマーのような鈍器で襲われる様子を近所の住民が目撃して複数通報、埼玉県警は同日夜、現場直近に住む無職、斎藤淳容疑者(40)を殺人未遂容疑で逮捕した。

【画像】殺害されたソフィアナ恵さんとウィリアムさん

被害者宅では所有する乗用車が数年前から激しく傷つけられる事件が複数回発生しており、県警が斎藤容疑者を器物損壊容疑で逮捕したものの、起訴には至らなかったという。後味の悪すぎるクリスマスの惨劇。動機の解明が待たれる。

殺されたのは森田泉さん(68)と夫で米国籍のビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん(69)、二人の娘で東京都渋谷区の会社員、森田ソフィアナ恵さん(32)。26日午後になって確認が取れ、県警が発表した。ビショップさんの死因は頸椎損傷だという・

事件は発生を近隣住民が同時中継するような異様な経緯をたどった。
県警によると同日午前7時13分に最初の入電があってから110番通報が相次いだ。内容は「大声を出して騒いでいる」「口論している」「2階が燃えている」「庭先で男性が殴られている」など多数。同29分に現場に急行した飯能署員が敷地内の庭先で倒れている3人を発見、黒っぽい服装にショルダーバッグを下げた身長約180センチの男が現場から逃走したという目撃情報が寄せられた。

現場は西武池袋線飯能駅から徒歩で約30分、車で約10分の距離にある閑静な住宅街「美杉台ニュータウン」(約2600世帯)。ハンマーを手にした猟奇的な凶悪犯が逃走したとあって、一帯は痺れるような緊張感に包まれていた。一方で県警は、防犯カメラ映像などからいち早く斎藤容疑者に着目、包囲網を狭めていた。

最初に器物損壊事件が起きたのは3、4年前だ。近くの住人男性が語る。

「警察が現場検証をしているところに偶然立ち合ったので、明確に覚えています。被害に遭った車は赤色の高級外車だったと記憶していて、ハンパない傷でした。ボンネットから両サイド、トランクなど車の全周囲にわたって深い傷がつけられていて、一目見て、愉快犯とかいたずらだとわかるものでした。ドライバーや硬い棒状のもので力を込めてやった感じ。
そこに強い悪意や恨みを感じて、立ち合っていた泉さんに『ひどいね、これは』と声をかけるととても不安そうな顔をしていたので心配していました」

また、昨年8月中旬にもほぼ同じ手口で森田さん方の車が傷つけられる事件があり、この際はニュータウンの自治会が「車両傷つけられ事件発生」として注意文書を作成、住民に回覧した。
以前の事件を教訓に設置された防犯カメラ映像に犯人らしき人物が映っていたという。前回同様、修理費用に約100万円を要したことも記載されていた。

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