0001きつねうどん ★
2022/12/29(木) 11:51:50.37ID:tO6s4X7Y馬場伸幸代表
旧統一教会の被害者救済法案の修正を巡って与野党の折衝が続いていた今月上旬――。東京・赤坂の衆議院議員宿舎の一室で宴会が開かれた。参加者は自民党と日本維新の会に所属する約20人の国会議員。その一人が苦笑交じりに振り返る。
「最初は何人かで静かに飲んでいたのに、それぞれ仲間に声をかけ始めて人数が膨らんだ。最後は寝込む者あり、絡む者ありというカオス状態でしたよ」
自民党の森山裕選対委員長(77)、維新の馬場伸幸代表(57)ら幹部クラスも顔を出し、一時は立ち飲みが出るほどの盛況だったという。
「武田(良太・元総務相)さん(54)が維新の藤田(文武)幹事長(42)をつかまえて“お前、誰や”と言い出した時にはヒヤヒヤしたね」
維新は先の臨時国会で“犬猿の仲”だった立憲民主党と手を組み、永田町を驚かせた。自公政権と蜜月関係を築き、野党でも与党でもない“ゆ党”と呼ばれたが、最近は岸田文雄政権とは距離を置いていたはず。それが裏では、よろしくやっていたというワケである。
維新に乗り換え?
その数日前には自民党の呼びかけで、茂木敏充幹事長(67)と高木毅国対委員長(66)が、維新の馬場代表や遠藤敬国対委員長(54)らと日本料理店で会食していた。
維新の中堅議員が言う。
「会はほぼ茂木さんの独演会だったとか。もっぱらウチの幹部は聞き役で、“銀座の一流ホステスみたいなもの。相手を立てて、気分良くなってもらえればそれでいい”なんて笑ってたな」
当の茂木氏は会合後、待ち受けた記者団に「忘年会だったけど、いい意見交換ができた」と笑顔で語った。
政治部デスクが解説する。
「茂木は今夏の参院選前に野党の分断を画策し、国民民主党の玉木雄一郎代表(53)の抱き込みに動いた。ところが玉木が煮え切らないので、最近は維新に乗り換えようとしている」
茂木氏は5月に維新を「身内に甘い政党」と批判して、松井一郎代表(58)=当時=から「薄っぺらい幹事長」とやり返されている。
「茂木が維新に再接近するのは、遺恨を持つ松井から馬場に代表が交代したため。加えて来春の統一地方選挙での最大のポイントである大阪府知事・市長のダブル選絡みの事情もある」
全国で保守地盤を侵食
維新は引退する松井市長の後継に、大阪維新の会で幹事長を務める横山英幸府議(41)を当てる意向だ。他方、現職の吉村洋文府知事(47)は再出馬が有力視されるが、
「維新とは対照的に自民党は候補者選びが難航中。地元には“このままでは不戦敗や”なんて諦めの声も」
が、維新の悲願である全国政党化は道半ば。統一選ではおよそ400人の党所属の地方議員を600人に増やすことを目標に掲げる。「自民に擦り寄りながら、全国で保守地盤を侵食する戦術ですよ」(維新関係者)というものの、もくろみの成算はいまだ不透明だ。
「横山府議には松井ほどのカリスマ性は見込めませんし、キャスターの辛坊治郎(66)や国際政治学者の三浦瑠麗(42)らを選考委員にしてショーアップした予備選もさほど有権者の関心を引かなかった……」(同)
今月10日、立憲の泉健太代表(48)から来年の通常国会における共闘継続を持ちかけられた馬場氏は、確約を見送った。維新の手にあるてんびんは自民と立憲のどちらに傾くのか――。
「週刊新潮」2022年12月29日号 掲載
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/12290557/