ゆで卵を製造する際、食品で使用が認められていない消毒剤を使ったとして、岩手県警は11日、総菜製造会社「岩手エッグデリカ」(岩手県八幡平市)会長の田村昌則容疑者(65)と生産部次長の荒屋正弘容疑者(45)を食品衛生法違反の疑いで逮捕した。

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ゆで卵

 発表によると、2人は昨年12月21日、消毒剤「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」を入れた湯でゆで卵を製造した疑い。

 消毒剤は鶏舎の消毒などに使われるもので、県の調査に対し、同社の担当者はカビを防ぐために使ったと説明。健康被害は確認されていないという。同社は1日12万個を製造し、大手コンビニなどに出荷していたが、県から昨年12月、無期限の営業禁止処分を受けた。

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