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有馬晴海氏

 れいわ新選組の水道橋博士参院議員(60)が16日、議員辞職した。同党の山本太郎代表(48)が国会内で記者会見を行い、明らかにした。水道橋氏の残り任期である約5年半については、繰り上げ当選者が1年ごとに辞職し、5人が交代して任期を務める前代未聞の「ローテーション制度」を取り入れることを発表した。

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 政治評論家の有馬晴海氏は、山本氏が明かした異例のローテーション制度について、「1年で1人ずつ代わるのはとんでもないこと。過去にもこんなことはありません」と驚きを隠せないように話した。「こういうやり方をする人が出てくることは誰も想定していなかった。ルール内の行為であり、とがめることができないのが現実なので、制度を変える必要があるかもしれない」

 任期をたった1年で意図的に放棄する点については「政治家は経験値がモノをいう世界であり、継続性が重要。世の中を1年で変えるなんてできません」と指摘。「経験を積むことで発言力が増したり、世の中の間違っている部分に気づくことができる。5年半という与えられた期間において、知識を分散させるのは間違っている」と持論を述べた。

 山本氏は昨年4月に衆院議員を辞職し参院選にくら替え出馬したが、その際も「議席の私物化では」と物議を醸した。有馬氏は「禁じ手ですし、法の網を抜け、うまいこと考えたとは思いますが、有権者の中には『裏切られた』という思いを持っている人がいるかもしれません。次の選挙でれいわに対して批判があれば、ペナルティーとして受け止めるしかないでしょう」と指摘した。

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