0001きつねうどん ★
2023/01/20(金) 08:02:23.46ID:NPLrDKV9ロン・デサンティス JOE RAEDLE/GETTY IMAGES
<トランプとたもとを分かった共和党期待のフロリダ州知事が、次期大統領候補に至る道のりを阻む意外な過去>
フロリダ州のロン・デサンティス知事は今、米共和党の彗星のような存在だ。2024年大統領選に向けた共和党指名候補争いで大本命と見なされているのだ。
複数の世論調査や分析で、デサンティスが共和党指名候補になる可能性は45%とされており、2位のドナルド・トランプ前大統領(29%)を大きくリードしている。4年前にデサンティスが知事選に初出馬したとき、一番話題になったのは、見ているほうが恥ずかしくなるくらいトランプにごまをする選挙CMだっただけに、感慨深いほどの成長ぶりだ。
ぱっとしない下院議員だったデサンティスが州知事になれたのは、当時大統領だったトランプにぴったり(すぎるほど)寄り添った結果だが、今は完全に手を切るつもりらしい。
トランプは今、地球上の誰よりもデサンティスを憎んでいるに違いない。大統領の座に返り咲くための第一歩を阻むのが、自分が引っ張り上げてやった男なのだから。しかもデサンティスはよく、「脳みそがあるトランプ」と呼ばれているから、ますますしゃくに障っているはずだ。
かつてトランプは日本を侮辱していた「好きなのはお辞儀だけだ」
デサンティスは、栄光に向かって上昇軌道を描くシナリオのような人生を歩んできた。少年野球の世界大会に出場して、その様子がテレビで紹介されたのは12歳のこと。その時点で既に宝くじレベルの貴重なチャンスを物にしたと言っていい。成長してからはエールとハーバードという二大名門大学に進み、エール大学では野球部の主将を務めた。
ただ、ハーバード大学ロースクールに進む前に1年間、高校の教員を務めたことは、政治家として公表されている経歴には含まれていない。その後のキャリアのプラスになると思って「世の中にためになること」をしただけで、振り返ってみると地味すぎるから、華々しい経歴から削除したいと思ったのだろうか。
華麗な経歴に隠れたキズ
だが、その1年間は、デサンティスが大統領になれない理由を知るヒントになるかもしれない。
生徒たちにとって、デサンティスは魅力に乏しく、人好きのしない教師だった。当時、生徒の1人だった黒人女性は、人種を理由につらく当たられたと回想している。南北戦争は奴隷制をめぐるものではなかったと絶叫するデサンティスをからかった、生徒制作のビデオさえある。
そんな昔の話、と思うかもしれない。だが、高校生といえば、カリスマ的な権威に心酔しやすい年頃だ。そしてアメリカ大統領は、政策もさることながら、一緒にビールを飲みたいと思える人物が最も選ばれやすいとされるポストだ。高校教師時代のデサンティスの評判にヒントを探るのは、決して見当違いではない。
デサンティスの評判で面白いのは、遠くから見ている人ほど彼を高く評価し、近くにいる人ほど政治家としての将来を疑問視していることだ。これから2年間の大統領指名候補争い(と大統領選)で、候補者は常に注目され、ありとあらゆることを事細かに報じられることを考えると、これはあまりいい傾向ではない。
フロリダ州のある著名政治家で、誰よりもデサンティスを間近に見てきた人物は、デサンティスと2人きりで過ごすくらいなら、最もつらい歯科治療を受けるほうがましだと語っている。デサンティスには友達がいないのではないかと言う人もいる。
こうしたキャラクターはデサンティスが究極の名誉をつかむ上で大きなハードルになる。存在感や温かみ、そして強烈な個性を打ち出せなければ、トランプにろくでもないあだ名を付けられて、ぶった斬られておしまいだろう。
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