ソニーが約3年ぶりにポータブルプレーヤー「ウォークマン」の新しい入門機「NW-A300」シリーズを発売する。モバイル環境でのコンテンツ視聴はスマホが主流となったいま、音楽再生を中心とする“専用プレーヤー”を持つことにメリットはあるのか? 最新のウォークマンを試しながら検証してみた。

音楽・動画配信、ハイレゾ再生も楽しめる
ソニーが新しく発表したウォークマン「NW-A300」シリーズは、音楽再生のほか、3.6インチのHDディスプレイで動画も見られる手のひらサイズのマルチメディアプレーヤーです。

1月27日から発売を予定しており、内蔵ストレージの容量が異なる2種類の製品が登場します。価格は、ソニーのオンラインストアでは32GBの「NW-A306」が46,200円(税込)、64GBの「NW-A307」が57,200円(税込)。microSDカードに保存した音楽ファイル等のコンテンツ再生にも対応します。

ウォークマン「NW-A300」シリーズは本体にAndroid 12と、Wi-Fiによるインターネット接続機能を搭載しています。Apple MusicにSpotify、YouTubeなど音楽・動画系ストリーミングサービスのアプリも追加可能です。

スマホと違う点は、セルラー通信機能を搭載していないので、Wi-Fiに接続できない環境では、アプリで視聴したいコンテンツ探してオンデマンド再生することができません。外出前にあらかじめ本体のストレージ、またはmicroSDカードにコンテンツをダウンロードするか、またはスマホのテザリングやWi-Fiスポットの利用が求められます。

NW-A300シリーズはCDの音質を超えるハイレゾ(ハイレゾリューション・オーディオ)と呼ばれるコンテンツの再生に対応しているのもポイント。そして、CDからパソコンに取り込んでからウォークマンに保存した音源、音楽ストリーミング、YouTubeなど動画やゲームの音声も、「DSEE Ultimate」というソニー独自の変換処理技術によりハイレゾ級の「いい音」で聴けます。

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