2/3(金) 10:31    MBSNEWS
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbd98287aa74406170d75ed0242eca31050b7ecd

大阪市に本社のある「田辺三菱製薬」は、新型コロナワクチンの開発などをしていたカナダの子会社「メディカゴ社」の全事業から撤退することを発表しました。

発表によるとメディカゴ社はバイオ医薬品会社で、新型コロナウイルスのVLPワクチンを開発、商用に向けて準備を進めていたということですが、新型コロナウイルスを取り巻く環境が大きく変化していて、ワクチンの世界的な需要や市場環境と、商用規模生産へ移行する課題などを包括的に検討した結果、商用化を断念したということです。

あわせてメディカゴ社の事業から撤退し、清算を進める事も決定したということです。


メディカゴ社が開発していたのは、成長が早いタバコ属の植物にウイルスの遺伝子を組み込み、生育した葉からワクチン成分を抽出する手法で、人に用いる植物由来のワクチンは世界初とされていました。

去年2月にカナダ政府から承認され、日本国内でも臨床試験が始められていました。