テレビでよく耳にし、SNSでも頻繁に話題になる関西弁。

Twitterでハッシュタグ「関西弁」を検索すると、芸能人が発するふいの関西弁に反応する声がたくさん見られます。

普段は「関西弁」とひとくくりにされがちですが、実際は地域や世代、人によって使ったり使わなかったりする表現がたくさんあります。

今回は「必死のパッチ」をはじめ、関西でも使う人が分かれる表現を5つ紹介します。

自分や自分の周りの人は使っていたか、思い出しながら読んでみてください。

「必死のパッチ」

Vectoressa/shutterstock.com

まず紹介するのが「必死のパッチ」です。

「死にもの狂いで頑張る」「ものすごく頑張る」など、最上級で頑張っていることを表現する言葉です。

阪神の矢野監督が使用していたことで一時期話題となりましたが、関西では昔から使われる表現。

「パッチ」とは股引やモモヒキ、ステテコなどのことです。

場面によっては、必死で頑張っているところを冗談っぽく伝えるために使うこともあります。

「必死のパッチ」の語源は諸説あり、正確な由来は明らかになっていません。

よく挙げられる説は、以下の通りです。

「パッチを履く暇もないくらい必死であることを表現した」

「将棋に由来している」

「言葉遊び」

将棋では詰みを回避できない状況を「必至(必死)」、桂馬を隠語で「パッチ」と呼びます。

桂馬で追い込まれた状況を「必至のパッチ」と表現したことが語源となったという説です。

言葉遊びに関しては、「必死→ひっし→ひっち→ひち→7」、「パッチ→ハッチ→ハチ→8」と、韻を踏んだギャグとの考察も見られます。

由来を考えるととても興味深い表現ですが、関西在住の方からは「聞いたことがない」「聞いたことはあるし、意味も分かるけど使わない」といった声もちらほら。

特に、若い世代ほど使わない方が多いようです。

つづき
https://limo.media/articles/-/37005