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2023/03/02(木) 20:21:45.59ID:MuTyW0g2https://news.yahoo.co.jp/articles/aa8e5ca0b1658401bf0f73003229327cf2b085c2
離脱者が相次いでいる神戸山口組。そのたびに執行部は、「絶縁」「破門」「除籍」といった処分を連発してきた。組織としての統制が取れないなか、2023年2月になっても、神戸山口組の勢力がさらに縮小へ向かうことを予測させるような「破門状」とのタイトルの書状が暴力団業界で回覧された。
【画像】永久追放の絶縁と同じ処分を意味する「赤字破門」状
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〈元当組若中 竹本均(六十四歳) 石川県在住 右の者 令和五年二月十四日付を以て「破門」致しました 右 念の為御通知申し上げます 令和五年二月〉
破門状の差出人は「神戸山口組組長 井上邦雄」。破門とされたのは神戸山口組若頭補佐を務めていた百八竜会会長の竹本均だった。竹本は、神戸山口組の組織の在り方や運営方針をめぐってほかの幹部との間で意見が対立し脱退していた。
「赤字破門」は永久追放の絶縁と同じ意味
指定暴力団の古参幹部は、「この書状の“破門”は、赤色で印刷されている。これは『赤字破門』と呼ばれる」と指摘し、次のように解説する。
「通常の破門であれば復帰もなきにしもあらずだが、赤字破門は永久追放の絶縁と同じ意味だ。ただ、近年は赤字破門でも、絶縁でも、ほとぼりが冷めれば復帰というケースもある。このあたりは決まりが緩んでいるところはあるのだが…」
神戸山口組から離脱者が続出するなか、警察庁が2022年末時点でまとめた最新データによると、神戸山口組は約330人であったことが判明。一方、対立抗争にある6代目山口組の構成員数は前年比で微減の約3800人にとどまった。約7年半前の分裂時に6代目山口組が約6000人、神戸山口組が約2800人だったことを考えると、ほぼ2対1だった勢力差が、10対1以上に開いたことになる。
振り返れば、分裂当初は、参加組織が相次いだ神戸山口組に勢いがあった。しかし、カネの問題などで不満が噴出したほか、組織運営の対立などを理由に離脱者は増加する一方である。
勢力縮小となった最初の動きは、一部のグループが2017年4月に任侠団体山口組(現・絆会)を結成して離脱したことだった。さらに、2020年7月には豊富な資金力で知られた池田組が脱退。翌8月には神戸山口組組長である井上邦雄の出身母体で、暴力団業界では名門とされる山健組も脱退を表明した。
そして、2022年も脱退劇は続いた。8月に侠友会が、9月には宅見組も脱退したのだ。いずれも神戸山口組傘下の中核とされてきた組織である。しかも、侠友会会長の寺岡修は12月に対立抗争の相手であった6代目山口組若頭の高山清司に謝罪し、組織の解散と自らの引退を表明することとなる。
四分五裂となっている神戸山口組だが、最大組織の6代目山口組も同様に減少傾向は否めない。前述のとおり、分裂時は約6000人が確認されていたが、警察庁の近年のデータによると、分裂翌年の2016年には約5200人、2017年は約4700人となり、以降、減少傾向は止まることなく2020年には約3800人となっていた。
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