3/7(火) 20:16   毎日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/e14bbedf614a4f0d9b4e3c809308bc2217f3593c

 関西電力高浜原発4号機(福井県高浜町、87万キロワット)が自動停止したトラブルで、関電は7日、制御棒を上下させる装置につながるケーブルが接触不良を起こし、制御棒1本が原子炉内に落下したことが原因とみられると発表した。運転再開時期は未定。

 制御棒は、中性子を吸収し、原子炉の出力を制御する。関電は、再現試験を繰り返し、落下したとみられる制御棒1本を特定した。

 関電によると、この制御棒を固定する装置につながるケーブルを点検したところ、電流が一時的に弱くなる現象が時々見られた。ケーブルは、部分的に他のケーブルに圧迫されて接触不良を起こし、制御棒を固定する装置が外れて落下したとみられるという。

 関電は、問題のケーブルを切り離し、予備のルートにつなぎ直す。また、他の原発でもケーブルに同様の圧迫がないかを調べる。

 高浜4号機は1月30日、原子炉容器の外側にある検出器2カ所で急に中性子が減少する異常が検知され、自動停止した。