(CNN) ウクライナ東部バフムートの戦闘でロシア軍の主力となっている民間軍事会社「ワグネル」について、ロシアの正規軍から時折支援を受けているものの、現在は支援が減少しているとみられることがわかった。西側当局者が明らかにした。

当局者によれば、ワグネルを率いるエフゲニー・プリゴジン氏が感情を爆発させたのは、ワグネルが人的な資源を失いつつあるだけではなく、そうした損失を補うためのロシア軍からの砲撃による支援を失いつつあると考えているからだという。

ワグネルの戦闘員の死亡率はロシア軍よりもかなり高いという。

当局者によれば、ロシアとウクライナの双方にとってバフムートに作戦上の戦略的な重要性はないものの、ウクライナのゼレンスキー大統領が昨年12月に同市を訪問したことで政治的な意味が生まれたという。

西側当局者は、ウクライナがロシアに土地を明け渡し、時間と空間を交換したことで、ロシア軍に3方向から包囲されていると述べた。

当局者によれば、ウクライナ軍は依然としてバフムートへの出入りが可能となっている。バフムートがさらに1カ月持ちこたえる可能性もあるが、1週間以内に撤退を決断する可能性もあるという。バフムートの西側に防衛線を準備するために撤退することも可能だとしている。

当局者はウクライナ軍について、必要なとき、あるいは必要と感じたときに撤退することにたけていることを以前に示していたと言い添えた。

https://www.cnn.co.jp/world/35201065.html