3/9(木) 16:55    日刊ゲンダイデジタル
https://news.yahoo.co.jp/articles/8048d574fd4beddaf23c1656afc9eb763443a7c5

 英公共放送「BBC」が現地時間7日、ドキュメンタリー番組「プレデター:Jポップの秘密のスキャンダル」を放送した。タイトルで、2019年に亡くなったジャニーズ事務所の創業者ジャニー喜多川氏(享年87)をプレデター=「捕食者」と表現し、喜多川氏の性加害問題に切り込んでいる。

山口事件は事務所の責任…元アイドル語るジャニーズの原点(2018年)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/image/geino/231283/97138

 番組では過去に「週刊文春」が報じた喜多川氏による元少年への性加害報道に触れ、性加害の一部は民事裁判で認められたものの、今なお喜多川氏が崇拝されている日本の現状に疑問を呈している。視聴者からはSNSで、元ジュニアが性加害についてのインタビューに応じている途中、声を詰まらせる様子が生々しいと反響の声が上がっている。だが、もっとも批判が集まっていたのが、日本の大手メディアの対応だ。

《ジャニー喜多川のやったことそれ自体も問題だが、この最悪の性犯罪を大手メディアと日本社会が見てみぬふりをし続けてきたという事実がより深刻》

《ジャニー喜多川氏の少年への性加害は、日本の大手メディアは明確に知りつつも、ジャニーズと癒着し続け、40年以上完全スルーしてきた。現在もである》

《ジャニーズの下半身スキャンダルはだいたい文春以外報じない。ジャニー喜多川の問題は人権問題なのに大新聞でさえ全く取り上げなかった》

《日本の大手メディアは絶対報じない。報道の自由度ランキング71位だよ日本は》

■「BBCニュースジャパン」も厳しく批判

 放送にあわせた7日付の「BBCニュースジャパン」の記事にも、《ジャニーズ事務所のタレントを起用すれば、視聴者も読者も広告費も稼ぐことができる。…中略…一方で、ジャニーズ事務所や所属アイドルについて否定的なことを言えば、逆の効果が待っている。…中略…ほとんどの日本メディアが、喜多川氏の問題行為について触れることすらしなかったのは、そのためかもしれない》と評している。

 実際、今回の放送後も「文春オンライン」と「FRIDAYデジタル」など一部が報じているだけ。変わらないジャニーズ崇拝の現状にあきれた投稿が相次いでいる。