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立憲民主党の泉健太代表

 高市早苗経済安全担当相(62)の政治姿勢が、昨年の参院選で凶弾に倒れた安倍晋三元首相を「まねた」との声が上がっている。

 放送法の「政治的公平性」解釈をめぐる総務省の内部文書について高市氏は10日の閣議後の記者会見で、「正確性が確認できない文書が保存されたことは大変に残念に思う。当時の(総務)大臣として責任を感じています。大変申し訳ない」と陳謝した。

 これを受けて立憲民主党の泉健太代表は国会内で開いた会見で、「その論法で行きますと、現在の岸田内閣、これまでの菅内閣、大臣を含めて、『みなさん陳謝してくれるのですか。本当に大臣は行政文書を確認してきたのか』ということが問われる。このことで陳謝されるなら、高市大臣だけの話ではなくなると感じました」と指摘した。

 高市氏はこの日に行われた参院本会議の中で、内部文書について「正しい情報ではない」と改めて明言。自身の進退問題についても「大臣も議員も辞職すべきではないと考えていません」と強調した。

 同騒動の発端となった今月3日の参院予算委員会で高市氏は、総務省の内部文書を公表した立憲の小西洋之参院議員に「捏造文書でなければ議員辞職するか」との質問に「結構だ」と応じていた。

 泉氏は高市氏の一連の言動について、安倍元首相が生前、学校法人「森友学園」への国有地売却問題で、政権に対する忖たくが取りざたされた際、国会で「私や妻が関係したことになれば首相も国会議員も辞める」と発言したことを引き合いにこう述べた。

「安倍さんのまねですよね。安倍さんのまねをしたけども結局、自身の発言をあいまいにすることで今の立場を維持するしかできなくなった。(大臣や議員辞職すべきか)それはご自身が胸に手を当てて、最初に言ったことと、今の発言があっているのかどうか、それを判断すればよいかと思います」

 高市氏への追及は強まるばかりだ。

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